信濃国一宮 諏訪大社/上社本宮

全国の諏訪神社の本社

四足門と硯石。

硯石とは諏訪七石の一つで、神の磐座のこと。この写真では、門の左奥の建物の屋根の上に少し見えています。
拡大写真。奥の黄緑色の部分が硯石です。

硯石の方角には御神体の守屋山があり、神仏習合以前はここがメインの遙拝所だったそうです。現在の拝殿は神仏習合時代に作られたもので、守屋山の方角を向いていません。
四足門の前には狛犬付きの階段が設置され、神楽殿も四足門に向かって建てられていて、硯石の重要性をあらわしています。

早朝参拝したとき、どう見ても社長と秘書に見えるビジネスマン2人が、足早にこの階段を上り硯石を拝んでいました。地元の人なのかな?
通路を進むと堀重門があり、その向こうから門の内側に入れます。
「堀重門」の前には第一鳥居と諏訪の町並みが。
門を入ったところにある手水舎。
参拝路に従って門の内側に入ると正面に宝物庫が。
宝物庫の裏には金井氏の「金井社」が建立されています(屋根の下に見える祠)。

写真の左上には四之御柱があります。
宝物庫に向かって右側にある神札授与所
門を入って左を向くと拝所があり奥に拝殿がありました。
拝殿です。奥の森は立入禁止の「神居」。

守屋山や硯石はこの右手になります。この拝殿が何に向かって拝んでいるのか、はっきりしていませんが、奥の森には諏訪七石の一つ「蛙石(甲石)」と言われる大石があるとかないとか。

この拝殿は東に向かって拝むように建てられていて、地図上では諏訪大社の真東は要石のある鹿島神宮で諏訪−鹿島レイラインですが、拝殿の向きは東南東で、その方角には諏訪大社の前宮があるものの、前宮の御神体は守屋山なので前宮に向かって拝むのもおかしいような・・・

諏訪大社/上社本宮所在地:長野県諏訪市中洲宮山1