− 幣拝殿 −
『 御幣を奉ずる幣殿と拝殿が一体となったもので幣拝殿と呼ばれております。建築様式は三重楼門造りで全体に見事な彫刻が施されています。棟梁は地元の宮大工柴宮(伊藤)長左衛門で秋宮と同じ絵図面で秋宮幣拝殿より一年早い安永九年(一七八○)に落成しました。春秋宮は社殿構造は同じで当時は双方で技術が競われました。』
− 左右片拝殿 −
『 片拝殿と呼ばれるこの建物は幣拝殿と同じく安永九年(一七八○年)地元の大工柴宮(伊藤)長左衛門により造営されました。秋宮に比べて幅が短く屋根は片切りになっています。』
(案内板より)
− 諏訪大社下社春宮 −
『 諏訪大社は建御名方富命と八坂刀売命を祀り、上社は建御名方富命(彦神)を、下社は八坂刀売命(女神)を主祭神としている。
下社の祭神は二月から七月まで春宮に鎮座し、八月一日の御舟祭で秋宮に遷座し、翌二月一日に春宮に帰座される。
下社の中心となる建築は、正面中央にあり拝殿と門を兼ねたような形式の幣拝殿、その左右にある回廊形式の片拝殿、それらの背後にある、東西宝殿からなる。東西の宝殿は茅葺・切妻造・平入の簡素で古風な形式をもち、甲寅の七年ごとに新築する式年造替制度がとられている。右のように社殿形式は諏訪大社に特有のものてあり、またその幣拝殿と左右片拝殿に似た形式は、長野県内の諏訪神を祀るいくつかの神社でも用いられている。』
(案内板より)
− 筒粥殿 −
『下社特殊神事の1つ筒粥神事の神粥炊上げが行われる建物で、毎年1月14日夜から15日早朝にかけて神職がいろりを囲み一晩中葦筒を米と小豆の粥に入れて炊込み、葦筒44本の内43本は作物の豊凶を、残りの1本は世の中を占います。土間中央のいろりは江戸時代初期のものです。』
(案内板より)
諏訪大社/下社春宮所在地:長野県諏訪郡下諏訪町193