− 上社・筒粥殿跡 −
『小正月に白米小豆葦の筒束を大釜で炊き、葦中の粥の状態により世の中と農作物43種の豊作を占った。現在は下社春宮筒粥殿で行われている。』
− 天流水舎 −
『俗にお天水と稱される。どんな晴天の日でも雨が三滴は屋根上の穴から降り落ちると云われ、諏訪七不思議の1つに数えられている。昇天の折りにはこのお水を青竹に頂いて持ち帰り雨乞の祭をすると必ず雨が降ると云い伝えられる。』
(案内板より)
− 神楽殿 −
『文政10年(1828)の建立で祈願者の神楽奉納の御殿である。四方吹通し入母屋造りで諏訪市の指定文化財の建造物です。大太鼓は神楽殿建立と同時に奉納され胴は樽と同様に合わせ木作りで龍神が画かれている。皮は一枚皮が使われ、一枚皮では(牛と云う)日本一と云われる。この大太鼓は元旦の朝のみ打たれる。』
(案内板より)
− 五間廊(ごけんろう) −
『現在の建物は安永2年(1773)の建造であり廊下様式切妻造りである。古記録には神長官、祢宜大夫、権祝、擬祝、副祝の五官着座のことが見えている』
− 勅使殿 −
『現在の勅使殿は元禄3年(1690)の創建であり安政年間に大修理を加えてある切妻流れ正面大唐破風造りである。中央の記録では神門戸屋・帝屋とも書かれており建武2年(1335)大祝即位の記録には御門戸屋にて神事があり神殿に布を敷いて其の上に五穀を供え、そこに大祝が着座したことが見えている。また勅使参向の折には幣帛の授受が行われた所である。元旦の蛙狩神事や御頭受神事も行われた所である。
当時の勅使殿は今の神楽殿の前あたりにあり拝殿の性格を持っていた。』
(案内板より)
諏訪大社/上社本宮所在地:長野県諏訪市中洲宮山1