別所温泉 北向観音

坂東三十三箇所番外札所

鐘楼

自動で鐘を鳴らす鐘楼で、誰もいないのに突然ゴーン!と鳴って、みんな吃驚していました。

鐘楼の右に見えるのは有名な愛染カツラの木。
愛染カツラ

小説「愛染かつら」のモデルになった樹齢1200年の老木で、縁結びの霊木として崇められています。

西暦825年の大火の際、観音菩薩がこのカツラの上で避難民を救ったという伝説もあるそうです。

− 愛染カツラ (天然記念物) −
『 当地方ではまれにみる大木のカツラ(雄株)である。樹高約二十二メートル、目通り周囲約五.五メートル、枝張り約十四メートルで樹勢はきわめて旺盛である。北向厄除観音の霊木としてあがめられ、信仰と伝説にまつわる樹木である。伝説によると天長二年(八二五)の大火の際、どこからともなく現れた千手観音が、このカツラの樹の上でひしめきあう避難民を救ったという。海抜六百五十メートルのこの地にこのような巨大な桂の雄株のあるのは珍しいことで昭和十四年長野県の天然記念物に指定された。』
(案内板より)

愛染明王堂

愛染かつらと愛染堂の前で愛を誓うカップルが多いそうです。
薬師堂(医王尊瑠璃殿)

崖の上に建てられた薬師堂。温泉薬師信仰によるものだそうです。
札所・観音堂

江戸享保年間に、西国、板東、秩父、四国の百八十八ヶ所の信仰を善光寺、戸隠の大昌寺、保科の清水寺及び、北向観音堂に移し、北向観音には秩父三十四観音の尊像が奉納され多くの拝者を迎えたとあります。

境内から見える上田市の風景。

夕方だったので、だんだん明かりが灯りました。

北向観音所在地:長野県上田市別所温泉1666