− 愛染カツラ (天然記念物) −
『 当地方ではまれにみる大木のカツラ(雄株)である。樹高約二十二メートル、目通り周囲約五.五メートル、枝張り約十四メートルで樹勢はきわめて旺盛である。北向厄除観音の霊木としてあがめられ、信仰と伝説にまつわる樹木である。伝説によると天長二年(八二五)の大火の際、どこからともなく現れた千手観音が、このカツラの樹の上でひしめきあう避難民を救ったという。海抜六百五十メートルのこの地にこのような巨大な桂の雄株のあるのは珍しいことで昭和十四年長野県の天然記念物に指定された。』
(案内板より)
江戸享保年間に、西国、板東、秩父、四国の百八十八ヶ所の信仰を善光寺、戸隠の大昌寺、保科の清水寺及び、北向観音堂に移し、北向観音には秩父三十四観音の尊像が奉納され多くの拝者を迎えたとあります。
北向観音所在地:長野県上田市別所温泉1666