− 山梨岡神社の由来 −
『 延喜式神名帳に載る古社で、旧社格は郷社である。人皇10代崇神天皇のとき、国内に疫病が流行し災害も多い故、勅命により御室山頂に創祀され、その後、第13代成務天皇の御代に麓の梨樹を伐り拓いて神戸を遷し「甲斐ヶ根・山梨岡神社」と号したのである。「やまなし」の語源発祥の地であり、大字「しずめ」の地名も往古軍団が屯した名残りである。』
(案内板より)
− 山梨岡神社 太々神楽 −
『 社伝によると別名を「武田信玄出陣の神楽」とも言い、出陣に際し勝利を祈願して奉納した神楽であるという。24種の舞があるが、いずれも天の岩戸の故事を中心とした古事記神話の世界を表現した、いわゆる出雲神楽の系統に属するものである。春の例大祭に昼夜2日間にわたって執行されるが、24種の舞の順序は古来変わることがなく、「四方舞」に始まり、正午に「天の岩戸」が開かれ、最後に祭神の「大山祇命の舞」で舞い納めることになっている。
このうち20番目にあたる「四剣の舞」は「久米舞」とも言われ美しく着飾った四人が剣を片手に舞うもので、その由来は、神武天皇が大和の宇陀で勝利の宴をはったさい、久米氏の兵士たちが天皇の詩歌が歌いながら舞ったのに由来するとされ、その前段はゆるやかに雅やかに、降段では剣を振るって勇壮に舞うもので、誠に格調高く見事な舞である。』
(案内板より)
山梨岡神社の所在地:山梨県笛吹市春日居町鎮目1096