産泰神社

さんたい神社

群馬県前橋市下大屋町に鎮座している神社です。

国道50号を北に入った大室古墳群のある大室公園の西にあり、神社の手前に大きな駐車場がありました。
随神門

− 産泰神社 −
『 この神社の創建は、社殿によれば履中元年とされているが定かではない。しかし、社殿背後に壘々としている巨石群から、神社信仰の初現形態の一つである巨石崇拝にその起源があるとみられ、歴史の古さがしのばれる。
安産を祈る者が、軽くヌケル(生れる)ようにと底を抜いたヒシャクを奉納するようになったのは江戸時代以降のことで、前橋、伊勢崎などを県下一円の人々から、安産の神として篤い信仰を受けた。特に、前橋藩主酒井雅楽頭は、社殿の造営をするなどその信仰著しいものがあった。
酒井氏の造営になった社殿は、多くの彫刻で飾られ、内部格天井には、酒井抱一が描いたとされる極彩色の花鳥図もある。数ある社宝のうち八稜鏡は平安時代のもので、前橋市の重要文化財に指定されている。また、四月十八日例祭の際に奉納される太々神楽も前橋市の重要無形文化財に指定されている。』
(案内板より)

随神門の両側の右大臣と左大臣。阿吽の口をしていました。
随神門を入ると正面に拝殿が。

祭神は木花佐久夜比売命で、安産の神として祀られていました。
拝殿前の手水。右の写真は手水を後ろから見たところ。

この辺りは昔、赤城山が噴火したとき溶岩が流れたそうなので、このデコボコの岩も赤城山の溶岩なのでしょうか。祭神の木花佐久夜比売命は浅間神社群の火山鎮座の神でもあるし、産泰神社の南には赤城山を祀る二宮赤城神社があるなど、この辺りは赤城山を祀っていたようです。

本殿です。

彫刻がたくさんあって、赤い色がとても印象的でした。
社殿の隣にあった「安産・子育いぬ(戌)」の石像。

石像の周囲の茶色い球には干支が書いてあります。

安産 戌 『 妊婦の方の干支とお生まれになる赤ちゃんの干支を願いを込めて撫でて下さい。』
子育 戌 『 お生まれになった赤ちゃんの干支を願いを込めて撫でて下さい』
(案内板より)

産泰神社の所在地:群馬県前橋市下大屋町597