三夜沢 赤城神社

赤城神社本社

群馬県前橋市三夜沢町に鎮座している神社で、赤城山の南麓にあります。

国道353号と県道16号の交差点を赤城山側へ進むと突き当たりが赤城神社で、左手に駐車場があります。

三夜沢赤城神社は、赤城山山頂の赤城神社(山宮)二宮赤城神社(里宮)と3社で論社となっています。

− 赤城神社(正一位 上野国神名帳)−
『 赤城神社は群馬県内は基より、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県の各地に300余ある分社の総本社です。古代、崇高な赤城山と水源である沼の神霊を自然崇拝の対象に、農耕の神、東国開拓の神々の大己貴命、豊城入彦命を主神に祀り、創建は崇神天皇の御世と伝えられています。延喜式神明帳には上野国三大明神の一つに列せられる古社(延喜式内社)です。

上野の勢多の赤城のからやしろ、やまとにいかであとをたれけむ

と金槐集の源実朝の歌にもあるように、将軍をはじめ武将達が崇敬したばかりでなく、一般の人の信仰を集めました。また、神道集という吉野時代に伝説などから作りあげられた物語の本には、
「もと赤城神は一宮であったが、はたを織っているときに「くだ」が不足し、貫前神に借りて織りあげたので、織物が上手で、財持ちである貫前神に一宮をゆずり、自分は二宮になった。」
ということが見えています。その頃は、一宮の貫前神よりも二宮の赤城神の方が一般の信仰を集めていたから、このような伝説が起こったのでしょう。』
(案内板より)
参道

鳥居をくぐると社殿まで真っ直ぐに参道が続いていました。
参道横の神池(左)と手水舎(右)
神池には神域から湧き出す御神水が大量に流れ込み、鯉や金魚がたくさん泳いでいました。
参道の石段。

参道には境内を勢いよく流れる御神水の音が響いていました。
狛犬
参道横にあった、神代文字の碑(左)と案内板(右)

− 神代文字の碑(前橋市指定重要文化財) −
『 一般に日本民族は漢字が伝わる以前は、文字というものを知らなかったとされているが、伝説ではそれ以前に神代文字と呼ばれるものがあったといわれ、現在ははっきりしているものだけでも数種類にもなります。この碑文は復古神道を体系づけ実践化し、又「神代日文伝(かむなひふみ)」の著作者で神代文字肯定者の一人でもある江戸時代の国学者平田篤胤の養子鐵胤が、上部の神文については、鐵胤の子延胤が撰文し、書は篤胤の門人権田直助によるものです。神文については、対馬国「阿比留家」に伝わる神代文字(阿比留文字)で書かれ、復古神道の遺物として重要なもので明治三年三月に建てられました。』
(案内板より)

境内には巨木がたくさん

三夜沢赤城神社の所在地:群馬県前橋市三夜沢町114