猿田神社

千葉県銚子市の猿田神社の一の鳥居です。

猿田神社はJR総武本線猿田駅のすぐ西にあり、一の鳥居は県道71号線に面していて、道路の反対側に駐車場がありました。

猿田神社は房総で最も古い神社で（紀元前5年創建）、古くから八方除けなどで信仰されていて、神社の裏参道には「猿田彦御降臨之地」もあります。

先神橋

参道を入るとすぐに二の鳥居があり、ここからの階段はJR総武本線の線路をまたぐ先神橋になっています。

先神橋の上はこんな感じで、レトロな煉瓦造りの橋です。橋の下にJR総武本線の線路が走り、線路の先に猿田駅が見えます。
これは、明治時代、総武鉄道が銚子まで開通したとき、猿田地区の人々も駅が欲しくて、駅舎・鉄道用地を猿田神社が寄付し猿田駅が造られ、かわりに鉄道会社がこの橋を寄付し、橋の管理は猿田神社が行っているそうです。

−　猿田神社略記　−
『　当社の御祭神は猿田彦大神・天細女命・菊理姫命にして第十一代垂仁天皇二十五年（BC5年）冬霊光神託ありて宮柱成り、爾来連綿として、この地に鎮座まします。称徳天皇神護景雲二年(868)郡司社となり神戸の寄進あり。嵯峨天皇、本朝導太祖棟梁の勅額を賜わる。源頼義、義家、頼朝を始め関東管領足利氏、千葉城主、千葉氏等神田、宝物を寄進し、徳川家康は神領三十石を寄進する等皇室、武門の厚い崇敬を受く。
また、大土御祖神、庚申神、開運導神、七五三祝、子育神としての庶民信仰も深く鎌倉時代より檀那場と称する下総、上総、常陸の国に亘る四百七十六ヶ村の総氏神として崇敬される。
社殿は第五十一代平城天皇大同二年(807)勅命により改築度々の修築を経るも永禄九年(1566)戦火に遭い焼失、天正二年(1574)再建、延宝八年(1680)改築さる。これ現在の本殿なり。広大にしてその建築手法の美しさは桃山文化を彷彿させる貴重な遺構として県有形文化財の指定を受け、周囲の森は極相林として県天然記念物に指定される。また県環境保全地域にも指定される。
例大祭は十一月十五日、庚申の年毎に神幸祭を行う。なお八方除、交通安全、家内安全、商売繁昌、厄除、身上安全等の諸祈願は午前八時より三十分毎に午後三時まで斎行する。御神札、御神砂、御神水等は随時これを授与する。
銚子市猿田町鎮座　猿田神社社務所』
（案内板より）

拝殿

参道の階段をのぼりきると正面に拝殿が。

猿田彦大神を祀る猿田彦神社は多いですが、「猿田神社」という名前の神社はここだけだそうです。

手水舎と神輿殿。

本殿

社伝によると、平安時代初期の大同二年（807）に社殿が建立され、猿田彦大神、天細女命、菊理姫命を祀っているそうです。

本殿への通路の横に祠がたくさん並んでいました。

車の御祓い場

ここから猿田彦大神降臨之地のある裏参道に行けますが、裏参道に大きな駐車場があるので、車の人は車で行った方がいいかも？

御神水

猿田神社はお水取りの場としても有名だそうです。

右隣にお稲荷さんがたくさん祀られていました。

猿田神社所在地：千葉県銚子市猿田町1677