笹野観音

長命山幸徳院笹野寺

山形県米沢市にある観音堂で、総本山は奈良の長谷寺、真言宗豊山派に所属だそうです。
この参道の少し手前に駐車場がありました。
仁王門
両側に阿吽の金剛力士が安置されています。
下駄やわらじなど履き物がたくさん奉納されていました。
− 笹野観音堂 −

『坂上田村麻呂の開基、奈良時代・大同元年(806)に法相宗の名僧・徳一上人によって中興されたと伝えられています。
天正以来(1573年以来)、伊達氏・上杉氏の信仰篤く、現在の御堂は天保4年(1833)火災で焼失したものを天保14年(1843)に当時の藩主であった上杉斉憲公が再建したものです。総ケヤキ造り・彫刻の精巧さは、この地方では珍しい伽藍です。
本尊は千手千眼観世音菩薩で置賜十九番、米沢一番礼所となっています。初夏には境内にあるアジサイが見事な花をつけるため、「アジサイ寺」の異名があります。』
(案内板より)
仁王門を入った境内の風景。観音堂への参道が続きます。
漱口場(水屋)

笹野では正月の七日間、別火精進で正月を迎えたそうで、守れず罰が当たった人は、この水で口を漱げば罪が消えたと伝えられているそうです。
前の大戦より三日間に短縮されましたが、今でも精進は行っている人が多いとか。
観音堂
本尊は千手千眼観世音菩薩で、脇士は地蔵菩薩と毘沙門天だそうです。
千体地蔵堂

本尊は「いびた地蔵」と呼ばれる地蔵で、「いびた」とは米沢で長患いして寝込むことを言うそうです。
中風除けのお地蔵様として信仰され、その護符として中風除けの白南天の箸を授与しています。
延命地蔵菩薩

天保三年(1832)に豪商で熱心な信者の渡部伊右ェ門広繁が建立したそうです。

笹野観音の所在地:山形県米沢市笹野本町5686-5