世界遺産 日光の社寺

日光東照宮(4)

奥宮入口

神楽殿の前を通って奥宮へ。眠り猫もこの中です。ここを通過するには奥宮拝観券が必要です。
東回廊の奥社参道入り口

東照宮で最も有名な彫刻「眠り猫」が頭上にあります。奥に見える坂下門は、江戸時代には将軍しか入れなかった開かずの門だそうです。坂下門から奥宮への階段が始まっていました。

坂下門を入ると、奥宮へ続く石段が207段続きます。

真っ直ぐではなく、途中、曲がってますが、この階段、かなり疲れます。

石段は一段毎に一枚石を用い、石柵は一本石をくり貫いて作ったものだそうです。
唐銅鳥居

長い石段を登ると唐銅鳥居がありました。

1683年に石鳥居を改めて唐銅鳥居を建てたそうです。
御宝蔵

鳥居の横にあり、外部全体を青銅で包んであります。

この御宝蔵は朝廷から家康公並びに東照宮におくられた官符宣命等の文書を収めたものだそうです。
狛犬

鳥居正面の階段横にありました。松平右門大夫正綱、秋元但馬守泰朝両氏の寄進で、二氏は家康公の遺臣であり、寛永年間当宮造営の功により特に奉納を許されたとあります。

左の狛犬には角がありました。
拝殿

墓所は拝殿・鋳抜門・御宝塔からなり、昔は将軍でないと参拝を許されなかったそうです。
鋳抜門

拝殿の後ろにある鋳抜門。門の中には入れませんが、周囲をぐるっと一周でき、中が見えるようになっています。

左側の狛犬の頭には一本の角があり、狛犬というよりユニコーンに近いです。


鋳抜門の両脇にある舌を出した龍のように見える霊獣は「蜃(シン)」で、「燕を食べ、気を吐き、楼台城郭を描き出す」と言われています。蜃気楼の蜃です。
宝塔

鋳抜門の中にある家康のお墓です。一度も開けられたことがないそうです。

最初は木造でしたが、石造りになり、第5代将軍のときに唐銅製(金・銀・銅の合成)に改鋳されたそうです。
叶杉

鋳抜門の中にある杉で、この杉のほこらに向かって願い事を唱えると願い事が叶うと伝えられているそうです。

祈祷殿

奥宮から戻ってくると、出口に祈祷殿がありました。江戸時代はここで日光門主(輪王寺宮)が護摩を焚いて天下太平を祈願したそうです。

祈祷殿は明治の神仏分離のとき移転を命じられましたが、社務所使用という名目で据え置かれ、正式名称は「上社務所」で、参拝者の祈祷に使われているそうです。祈祷殿と唐門の間から本殿に入れますが内部は撮影禁止でした。

来た道を戻って表門を出た風景。
五重塔と拝観受付所の間に日光二荒山神社への参道があります。徒歩3分・150m。

日光東照宮所在地:栃木県日光市山内2301