世界遺産 日光の社寺

日光東照宮(2)

日本初の青銅製の鳥居

3代将軍の徳川家光が建てたそうです。

この鳥居と、鳥居の奥に見える陽明門は真南を向いているのですが、東照宮は陰陽道の影響が強く、この位置の上空に北極星が来るように造られています。
陽明門側から鳥居を見た風景

鳥居と陽明門の線を真南に行くと江戸へ着くそうで、さらに、ここの主要な建物を線で結ぶと北斗七星の配置になるそうです。
鳥居の柱の足元には仏教様式の蓮(はす)花弁が刻まれています。日光二荒山神社本社境内の鳥居にもありました。
南蛮鉄燈籠

伊達政宗の奉納で、ポルトガルから鉄を運んで鋳造したものだそうです。
南蛮鉄燈籠の右側面には太陽と月、
そして左側面には卍が掘られていました。
鼓楼と回転燈籠(左)、鐘楼と鐘(右)
回転燈籠はオランダ国王から送られたものだそうです。
陽明門(日暮らし門)

東照宮の建物に刻まれた彫刻の総数は5173体で、陽明門の彫刻は508体あり、東照宮で3番目の多さだそうです。

また、建物は完成すると、その瞬間から崩壊にしか向かわないので、陽明門には未完成を意味する「魔除けの逆柱」があります。
東照宮の彫刻をテーマで分類すると人物、霊獣・動物、花鳥、地紋の4つになり、それが使われている建物や場所に法則があるそうです。

例えば人物の彫刻があるのは陽明門と唐門に限られ、霊獣の唐獅子は陽明門に集中しているそうです。
− 随身像 −
陽明門の両側の柱には本殿を守る随身像が安置されていますが、随身像の袴の家紋が、織田信長の家紋「木瓜」や明智光秀の家紋「桔梗」に似ているので注目されています。
廻廊

陽明門の左右に延びる廊下で総延長220メートル。

回廊の外側の彫刻は、欄間に雲、胴羽目に花鳥と動物、腰羽目に水鳥と、天・地・水にちなんだものが彫り分けられています。
薬師堂(本地堂)と鳴龍

廻廊の奥にある薬師堂の内陣天井には有名な鳴竜が描かれています。

龍の頭の下で拍子木を打つと天井と床が共鳴して鈴のような鳴き声がします。

日光東照宮所在地:栃木県日光市山内2301