− 宝登山神社奥宮 −
『 この地は、今から1900年の昔、第十二代景行天皇の皇子日本武尊尊が、神霊を拝したところと伝えられます。
日本武尊は東国平定の折、この山の神秘な雰囲気と美しい姿に心ひかれ、身を清め山に分け入りました。しばらく進むと突然の炎に包まれ、危うい事態に陥りました。その時何処からか大きな山犬たちが現れ、荒れ狂う火を消し止め、尊を山頂に案内すると姿を消してしまいました。
尊は山犬たちが、山の神の「神使」=大口真神(おおくちまかみ)と悟られ、山を「火止山」(ほどさん)と名付け、秩父の山々が幾重にも連なる荘厳な眺めは、神を祀るに相応しいところとされ、神日本磐余彦尊(神武天皇)、大山祇神、火産霊神の三柱をお祀りしました。
「火止山」はその後、霊場として栄え、日本武尊が神霊を拝したこの地に奥宮を、麓に本社を造営しました。弘仁年中(810〜824)に宝珠が山上に飛翔する瑞祥から、神社と山名を「宝登山」と定め今に至ります。』
と、書いてあります。
宝登山神社所在地:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828